企業研修でグループワークは必要?アスパル大崎での進め方

「とりあえず話してください」をやめて行動変容につなげる対話設計術
【この記事のポイント】
- グループワークが「何となくやっている時間」になってしまう原因と、成果につながる設計の違いを整理します。
- 実体験ベースで、「グループワークが盛り上がらずシーンとしてしまった研修」と、「アスパル大崎のような合宿環境で、参加者同士の本音が出て一体感が生まれた研修」の違いを紹介します。
- 「こういう研修にはグループワークをしっかり入れるべき」「このパターンなら最小限で良い」「迷っているならこの進め方が失敗しにくい」という判断基準と進め方まで落とし込みます。
今日のおさらい:要点3つ
- 正直なところ、「とりあえず4〜5人で話してください」と丸投げされたグループワークがうまくいかないのは当たり前で、設計側の責任も大きいです。
- 実は、問いの立て方・時間配分・役割分担の3つを少し変えるだけで、同じテーマでもアウトプットの質と参加者の満足度はガラッと変わります。
- 迷っているなら、アスパル大崎のような会場では「インプット:グループワーク:共有=3:4:3」くらいの比率を目安に、短いワークを複数回回す設計から始めるのがおすすめです。
この記事の結論
- 一言で言うと「企業研修で本当に行動変容まで狙うなら、グループワークは“必須パーツ”であり、削る優先順位は最後にするべき」です。
- 最も重要なのは、グループワークを“講師の休憩時間”ではなく、「参加者が自分の言葉で考え・話し・決める時間」として設計し、問い・人数・時間・役割を意図的にデザインすることです。
- 失敗しないためには、「テーマとレベルに合った問いかけ」「1グループ3〜5人の適正人数」「1回15〜30分のコンパクトなワーク」「アスパル大崎の会場内(ホール・分科会室・ラウンジ)を使った“場の工夫”」の4点を押さえることが欠かせません。
そもそもグループワークはなぜ必要なのか
理由① 聞いて終わりにしないため(知識→自分ごと化)
座学だけの研修だと、終了後にこんな行動になりがちです。
- 配布資料をファイルにとじて、「とりあえず引き出し」にしまい込む
- 職場に戻ってから、「いい話だったよ」で終わってしまう
- 夜、ふと「今日の研修 役に立ったのか」と検索窓に打ち込み、同じようなモヤモヤを抱えた人の投稿を眺める
よくあるのが、「話としては分かった。でも明日から何を変えればいいのかまでは決まっていない」という状態です。
グループワークは、そこで一歩踏み込んで、
- 自社・自部署の状況に当てはめて考える
- 他の参加者の視点を聞き、自分の考えを言語化する
- 「じゃあ、明日からこうしよう」とアクションを決める
ための時間です。
正直なところ、このプロセスを踏まないと、どれだけ良い講義でも“良い話を聞いた”で止まりやすくなります。
理由② 他部署・他職種の視点が入ることで解決策の幅が広がる
同じ部署内だけで話していると、
- 「うちの現場は無理だよね」
- 「例のあのルールのせいで」
と、できない理由のほうが先に出てきがちです。
一方、グループワークで部署や職種をシャッフルすると、
「実は、営業側から見ると、そのルールがあるおかげで助かっている面もあるんです。」 「よくあるのが、現場だけで抱え込んでしまっているパターンですね。」
といった“別視点”が入ってきます。
私自身、オンラインで座学中心の研修をやったときは、チャットでの意見交換に限界を感じていました。 その後、対面の場でグループワークを組み込んだ研修に切り替えると、
- 他部署への理解が進む
- 「一緒に何かやろう」とその場で小さなプロジェクトが立ち上がる
といった動きが現れ、同じテーマでも組織全体への波及がまったく違ってきました。
理由③ 「自分の言葉で話したこと」は記憶と行動に残りやすい
人は、
- 聞いたこと:すぐ忘れる
- 見たこと:少し残る
- 話したこと・やってみたこと:強く残る
と言われます。
実は、私が過去に参加した研修で今も覚えているのは、「講師の名言」ではなく、
- グループワーク中に同僚と交わした本音
- その場で決めた“小さな約束”
のほうです。
あるとき、アスパル大崎のような合宿施設でのリーダー研修に参加した受講者から、
「グループワークで、“明日から部下にこう声をかける”と宣言してしまったので、翌朝の出社が少し緊張しました。」 「でも、実際にやってみたら想像よりうまくいって、“あのとき言葉にして良かった”と思いました。」
という声を聞きました。
この「自分で言葉にして宣言する」プロセスは、講義だけでは生まれません。
実体験:失敗したグループワークと、うまくいったグループワーク
実体験① 指示が曖昧でシーンとしてしまったグループワーク
以前、ある企業の若手研修で講師をしたときの話です。 午後のプログラムで、「これまでの内容をもとにグループでディスカッションしてください」と指示を出しました。
- テーマ:ざっくり
- 時間:30分
- アウトプット:特に指定なし
という状態です。
いざ始めてみると、
- しばらく沈黙が続くグループ
- 一人がずっと話し、他の人が相槌だけのグループ
- 「何を話せばいいんですかね…」と私のところに相談に来る人
が続出しました。
終了後のアンケートには、
- 「何を話せば良いか分からず、時間を持て余してしまった」
- 「正直なところ、あの時間はなくても良かったと思う」
という感想が並びました。
振り返ると、「問いがふわっとしすぎていた」「アウトプットの形が決まっていなかった」「グループ内の役割を決めていなかった」という、設計側のミスでした。
実体験② アスパル大崎のような会場で“本音が出た”グループワーク
別の機会に、合宿型のリーダー研修を担当したときは、アスパル大崎と同じような環境の研修施設を使いました。
1日目の夜、ラウンジスペースを開放して、
- 4〜5人の異部署メンバー
- 1テーブル1テーマ
- 「今、現場で一番モヤモヤしていること」を共有するグループワーク
を実施しました。
設計上の工夫は、
- 問いを「一番モヤモヤしていること」に絞った
- 1人3分ずつ話す時間を決めた(タイムキーパー役も設定)
- A4用紙に「今日1番の気づき」と「明日から1つだけやってみること」を書いてもらい、写真を撮って持ち帰れるようにした
という点です。
最初は、
「最初は半信半疑でした。 正直、夜にまでグループワークをやるのはしんどいと思っていました。」
という声もありましたが、始まってみると、
「実は、うちの部署でも全く同じ課題があります。」 「よくあるのが、現場が忙しいからと後回しにしてしまうケースですよね。」
と、想像以上に本音が飛び交いました。
終わったあと、参加者の一人が、
「翌朝の目覚めが少し違いました。 “自分だけじゃない”と分かったことで、前向きな気持ちで現場に戻れそうです。」
と話してくれて、グループワークの力をあらためて実感しました。
グループワークがうまくいかない「よくある失敗」パターン
失敗① 問いが抽象的すぎる・広すぎる
- 「今日の学びを共有してください」
- 「仕事にどう活かせるか話し合ってください」
といった問いは、正直なところ“きれいすぎて何を話せばいいか分からない”代表例です。
よくあるのが、グループ内で最初に出るのが、
「じゃあ、誰から話します?」 「…何から話しましょうか。」
という会話になってしまうパターンです。
対策としては、問いを絞り込みます。
- 「今日の内容の中で、“自部署でもすぐに試せそうなこと”を1人1つ共有してください」
- 「あなたのチームで、明日から3か月以内に変えたいことを一つ挙げ、その理由を話してください」
といった具合に、方向性と数を指定するだけで、話しやすさが変わります。
失敗② 人数が多すぎる・役割が曖昧
1グループ6〜8人になると、
- 声の大きい人だけが話す
- 内向的な人がほぼ沈黙
- 時間が足りず、結局まとめきれない
という状態になりがちです。
ケースによりますが、グループワークの人数は3〜5人が最もバランスが良く、
- ファシリテーター(進行役)
- タイムキーパー
- ライター(メモ・まとめ役)
といった役割をあらかじめ指定しておくと、場が回りやすくなります。
アスパル大崎のような広い会場なら、ホール・中会議室・ロビーなどを使ってグループを散らし、声がかぶりすぎないように配置するだけでも、話しやすさが変わります。
失敗③ 発表だけがゴールになってしまう
「各グループで話し合い、最後に発表してください」
という形式はよくありますが、ここで陥りがちなのが、
- “見栄えの良い結論”づくりに時間を使ってしまう
- 本音より“無難なまとめ”が優先される
- 発表のための役割分担に終始してしまう
という状態です。
本来は、
- 「グループ内での対話」=学びの中心
- 「発表」=その一部の共有
であるべきですが、構造として“逆転”してしまうと、表面的な内容に偏りやすくなります。
対処としては、
- 発表は「気づき3つ+明日からやること1つ」のみを共有
- 時間の7割は対話、3割を共有に使う
- 全員発表ではなく、代表グループだけ発表し、残りは模造紙や付箋をギャラリー形式で見てもらう
といった形で、対話重視の設計にします。
アスパル大崎でグループワークの効果を最大化する進め方
ポイント① 会場ごとに「どんな場にするか」を決める
アスパル大崎のような研修施設には、
- 大ホール(全体セッション)
- 分科会室・会議室(少人数グループ)
- ラウンジ・食堂(カジュアルな対話)
など、いくつかの“場”があります。
進め方のコツは、それぞれの場に役割を持たせることです。
- 大ホール:インプット+問いの提示
- 分科会室:真面目な議論・具体的な検討
- ラウンジ:本音や雑談も混ざる緩い対話
といった“温度の違い”を使い分けると、参加者の表情も変わります。
正直なところ、ずっと同じ部屋・同じ机に座っていると、頭も発想も固まりやすく、「場所を動かすだけ」で思考にも変化が出ます。
ポイント② 時間とメリハリの設計(15分×2セットがおすすめ)
グループワークの時間は、長ければ良いわけではありません。 私の経験では、
- 1セットあたり15〜20分
- テーマを少し変えて2セット回す
くらいが、集中力とアウトプットのバランスが良いです。
例:
- 第1ラウンド(15分):「現場で起きている課題の共有」
- 第2ラウンド(15分):「その課題に対して明日からできる小さな一歩」
このように、「現状整理 → 打ち手の検討」という流れにするだけで、話が具体的になります。
アスパル大崎では、午前・午後・夜と時間帯ごとに場の雰囲気も変わるので、
- 午前:頭を使うワーク
- 午後:事例やケースを使ったワーク
- 夜:本音や将来の話をするワーク
と“テーマと時間帯の相性”も意識すると、参加者の心理的な負荷が軽くなります。
ポイント③ グループワークの「あと3分」をどうつなぐか
意外と差が出るのが、グループワーク終了直前の3分です。
- NG例:時間になったら「では、終わりです」と区切るだけ
- OK例:最後の3分で「今日の気づき」と「現場でやること」を個人メモに書いてもらう
アスパル大崎のように、1泊2日や2泊3日の合宿であれば、
- 初日:気づきメモを1枚
- 2日目:それを見返して、変化や追加の気づきを追記
といった“積み重ね”もできます。
実は、この「自分だけのメモ」をどれだけ持って帰れるかが、現場の行動に直結しやすく、グループワークの価値を何倍にもしてくれます。
よくある質問
Q1:グループワークは何割くらい入れるのが理想ですか?
A1:1日研修なら、全体時間の3〜4割を目安にするとバランスが良いです。座学7:ワーク3より、座学6:ワーク4くらいの方が行動につながりやすい印象です。
Q2:グループワークが苦手な人が多い場合はどうしたらいいですか?
A2:いきなり「自由に話してください」ではなく、1人ずつ順番に話す形式や、付箋に書いてから共有する形式など、“話しやすい仕掛け”を入れると安心感が生まれます。
Q3:オンライン研修でもグループワークをすべきですか?
A3:ブレイクアウトルームを使えば有効ですが、対面ほど非言語情報が伝わりにくいです。特に本音が出てほしいテーマは、アスパル大崎のような対面・合宿の場の方が向いています。
Q4:アスパル大崎では、何人くらいのグループがやりやすいですか?
A4:10〜40名規模の研修なら、1グループ3〜5人が基本です。会場の広さを活かしつつ、移動しすぎて疲れない範囲でゾーニングすると進めやすくなります。
Q5:こういう研修は今すぐグループワークを増やすべき、という目安は?
A5:参加者が講義中ほぼ受け身、終了後のアンケートが「分かりやすかった」止まり、現場の行動に変化が見えない——この3つが揃っている研修は、グループワークの比率を上げるべきタイミングです。
Q6:逆に、この状態なら今のままでも間に合うケースは?
A6:少人数で双方向性の高い研修、日常的に対話文化がある組織では、無理にグループワークを増やさなくても、個人ワーク+短時間共有だけで十分なこともあります。
Q7:迷っているとき、まずどんなグループワークから試すのがおすすめですか?
A7:最初は「事例ワーク」や「明日からのアクションを1つ決めるワーク」のように、ゴールが分かりやすいテーマから始めるのがおすすめです。慣れてきたら、本音や価値観に踏み込むワークを増やしていくとスムーズです。
まとめ
グループワークは、知識を“聞いて終わり”にしないための重要なパーツであり、問い・人数・時間・役割をきちんと設計すれば、参加者の満足度と現場への展開力を大きく高められます。
正直なところ、「盛り上がらないグループワーク」の多くは、設計がふわっとしているだけです。アスパル大崎のような研修環境を使えば、大ホール・会議室・ラウンジといった“場の違い”を活かしながら、インプットと対話のメリハリをつけたプログラムが組みやすくなります。
こういう研修は今すぐグループワークを強化すべきラインとして、「講義中心で行動変容が弱い」「部署をまたいだ対話が少ない」「受講者同士の関係性を深めたい」というケースが挙げられ、一方で、まだグループワークの経験が少ない組織は、“1日1〜2本の短時間ワーク+明日からのアクション宣言”から始めるだけでも、研修の手応えが大きく変わっていくはずです。
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